医師へのアプローチには独特なノウハウがあります。
「社団法人○✕会◯☓クリニック理事長」になんとか会えたとしましょう。あなたは「先生の病院の待合室はくつろげる雰囲気でとても良いですね。」とアイスブレイクを試みます。しかし、この瞬間に次回面談の可能性は限りなくゼロに近づきます。ほとんどの医師が最初の30秒で「この営業マンは医業を全く知らない」ことを見抜くでしょう。うちは病院じゃないんだけどね、、と思いながら、門外漢との面談を切り上げるタイミングを探すに違いありません。
開業医師の関心の所在に精通することが重要です。証券仲介業の守備範囲には、医業と関連の深いものは特にありません(この点で保険業は我々よりも多くの切り口を持っています)。我々は証券業以外の医業周辺の話題によって距離を縮める必要があります。いきなり商品のセールスをしても成果は出ないでしょう。
開業医師は多くの場合富裕層に属し、あらゆる業界から有望なターゲットと思われています。多くの「専門家・コンサルタント」が近寄ってきますが、結局のところ税理士は顧問報酬が、保険代理店は保険契約の手数料が目的です。医業から遠い我々IFAが、あえて逆に他の専門家よりも医業経営に精通し深い知識を持つこと、これがスタートラインです。マネアドには医業経営コンサルタントの資格保有者も在籍しています。金融商品仲介業としてはほとんど例がないと言って良いでしょう。
開業医師は多くの経営判断を最終的に自分一人で決定しなければなりません。親身になって相談できる相手が必要な人達です。私達IFAが彼らのために良い仕事ができるようになるためには、まずは彼らの信頼を得て、彼らとの距離を縮める必要があるのです。